2025年6月、東京都板橋区にて、改修工事に伴うアスベスト調査を実施しました。玄関・台所・トイレ・浴室・壁や断熱材など複数箇所から検体を採取し、JIS A 1481-1に基づいた分析を行いました。その結果、すべての検体においてアスベスト含有は確認されませんでした。
調査概要
調査年月
2025年6月
調査場所
東京都板橋区
依頼者
改修工事を予定している企業様
調査内容
調査対象箇所
玄関天井、台所天井・壁、トイレ壁・床、浴室天井・壁・床、断熱材
使用調査方法
目視確認、サンプリング、偏光顕微鏡による分析(JIS A 1481-1準拠)
調査結果
アスベスト含有の有無
全検体において含有なし
分析結果
検体10点を分析し、全てでアスベスト含有は認められませんでした。
写真
採取前写真

採取中写真

採取後写真

調査のポイント
依頼の経緯
改修工事にあたり、労働安全衛生法および石綿障害予防規則に基づき、工事関係箇所の中でアスベストの含有している可能性がある箇所の事前のアスベスト調査が必要となり、ご依頼いただきました。
調査の必要性
例として採取時画像にあるCFシート(クッションフロアシート)は塩化ビニル系の床材で、住宅や店舗の床仕上げ材として広く使われています。
1970年代~1990年代頃に製造された一部製品では、裏打ち材(パッキング層や接着層)にアスベストが混入している可能性があります。特に、耐久性や寸法安定性を高める目的で添加されていました。
一方で、表面の塩ビ層そのものに含まれるケースは少なく、年代によってリスクが異なります。
CFシートはアスベスト含有の可能性がある建材のため、築年数が古い建物のCFシートを撤去・改修する際は、サンプリング調査による分析確認が必要です。
分析結果
分析結果は調査日より通常1週間程度で結果が出ます。
以下のように採取した各建材の層別での分析結果が出ます。
床から採取したCFシートを例にすると、各部位の層別分析結果は以下のとおりです。
・ビニルシート(乳白色)・・・含有なし
・裏打ち材(白色)・・・含有なし
・接着剤(黄色)・・・含有なし
その他、天井材や壁材などを分析し、全てアスベスト不含有を確認しました。
現地調査と対応
現地では施工内容を丁寧に確認し、作業範囲や工法を踏まえたうえで、採取の必要箇所を慎重に選定しました。実際のサンプリングでは、分析に必要な100円玉ほどのサイズの建材を切り出し、ご依頼主と相談を重ねながら、できる限り目立たない位置から採取しています。建物の外観や仕上がりに影響を与えないよう配慮しながら作業を行うことを大切にしています。
また、分析が必要な建材がどれにあたるのか判断が難しい場合や、採取箇所がご不明な場合でもご安心ください。調査員が現地の状況を確認し、必要に応じて建材の層や仕上げ材を確認しながら、適切に採取箇所を決定いたします。さらに、立ち会いが難しい場合でも、事前に写真や図面をご提供いただければ、調査員が単独で責任をもって調査を実施することが可能です。こうした柔軟な対応により、施主様のご都合に合わせた効率的かつ確実な調査を実現しています。
改修・解体に伴うアスベスト調査をご検討中の方は、ぜひアスベストバスターズまでご相談ください。
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