2025年6月、東京都品川区にて、内装改修工事に伴う石綿含有建材の事前調査を実施しました。天井の石膏ボード、壁のクロス・施工ボード、巾木など各部を対象に目視確認・サンプリング・偏光顕微鏡分析を行い、すべての試料でアスベスト含有なしと判定されました。
調査概要
調査年月
2025年6月
調査場所
東京都品川区
依頼者
内装改修工事を行う企業様
調査内容
調査対象箇所
天井の石膏ボード、壁のクロス・施工ボード、巾木
使用された調査方法
目視調査、サンプリング、JIS A 1481-1準拠 偏光顕微鏡によるアスベスト含有分析
調査結果
アスベスト含有の有無
含有なし
分析結果詳細
各部ともにアスベストは検出されませんでした。
層別分析の結果、巾木の接着剤を含む全層で含有なしと判定。
写真
採取前・採取中・採取後写真



調査のポイント
依頼の経緯
内装改修工事に伴い、天井や壁、巾木などの撤去・加工が予定されていたため、事前のアスベスト調査をご依頼いただきました。
調査の必要性
改修工事では、対象建材にアスベストが含有されていると、届出手続きや封じ込め・除去工事が必要となります。
特に巾木の接着剤には、かつて耐水性や接着強度、耐熱性・耐久性向上を目的としてアスベストが含有されていた事例が多く報告されています。そのため、巾木をサンプリングし、一般的な調査の流れに沿って層ごとに分析しました。アスベストが含有されていた場合は、封じ込め処理や専用防じんマスク・保護具の着用、作業エリアの隔離を実施し、除去工事後に石綿含有建材廃棄物として適正に分類・運搬・処分、さらに必要に応じて行政への届出・報告を行うことで、安全かつ法令に遵守した工事を進める必要があります。
本件では巾木以外にも天井材と壁材を採取・分析しています。
分析結果
JIS A 1481-1準拠の偏光顕微鏡分析にて、すべての検体でアスベスト不含有を確認しました。
各部位の層別分析結果は以下のとおりです。
・巾木(茶色)・・・含有なし
・接着剤(薄茶色)・・・含有なし
その他、天井の石膏ボード、壁のクロス・石膏ボードを分析し、ともにアスベスト不含有を確認しました。
現地調査と対応
工事担当者様とご依頼主様にお立会いいただき、工事箇所を現地で確認し採取しました。
具体的な採取箇所が不明な場合でも、現地でアスベストバスターズの専門スタッフが採取箇所を選定します。
工事予定箇所の中からアスベスト含有の可能性がある箇所を確認し、目立たない箇所から採取しました。
ご担当者様の立会いは必須ではありませんので、事前に図面等で詳細をお伺いし、調査者が単独で採取にお伺いすることも可能です。
目立たない箇所からの採取
該当箇所から100円玉ほどの検体の採取が必要になりますので、極力目立たない箇所から採取致します。
本件に関しては、天井のスピーカー、コンセントカバーの裏から採取しています。
採取した箇所はフタを戻すと採取前と見た目は変わりません。
採取はしたいが目立たないようにしたいという場合でも柔軟に対応致します。
アスベスト調査や法令遵守のポイントに関するご相談は、アスベストバスターズまでお気軽にお問い合わせください。
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