2024年7月、千葉県船橋市にて、内装解体工事業者様よりご依頼いただき、6階建てのオフィスビルの石綿含有建材事前調査を行いました。目視調査、サンプリング、分析検査の結果、クリソタイルのアスベストが5-50%含有していることが確認されました。
調査概要
調査年月
2024年7月
調査場所
千葉県船橋市
依頼者
内装解体工事業者
調査内容
調査対象箇所
6階建てオフィスビルの解体工事に伴う調査
使用された調査方法
目視調査、サンプリング、分析検査
調査結果
アスベスト含有の有無
含有あり
分析結果
含有率:5-50%
検出されたアスベストの種類
クリソタイル
調査後の対応:推奨される対応策
トイレの天井を採取・分析した結果、アスベストが含まれておりましたので、除去工事もしくは飛散防止対策をしたうえで工事を実施していただくようご提案しました。
写真
採取前写真
採取中写真
採取後写真
調査のポイント
今回の調査では、各フロアのトイレの天井からサンプルを採取し、アスベスト含有の有無を分析しました。天井の資料を採取する際にはアスベストが含まれる粉塵が落下しますので、作業員の安全確保のため、インパクトドライバーに集塵カバーを装着して作業します。
調査の結果、フロアごとに使用されている建材が異なり、アスベストが含有しているフロアと含有していないフロアがございました。この事例から、同じビル内であっても異なるフロアや区画で使用されている建材が異なる可能性があるため、一部のフロアのみの調査で安全性を判断するのではなく、全フロアにわたって徹底したサンプリングと分析を行う必要があることを強調しておきます。
アスベスト事前調査は、建物の安全性を保証し、解体や改修作業が行われる際の健康リスクを最小限に抑えるために不可欠です。ビル解体や改修計画の際には、全フロアの詳細な調査を行うことで、予期せぬアスベストのリスクに対処し、安全かつ規制に準拠した作業環境を確保しましょう。