高圧ケーブル更新工事に伴う石綿含有建材事前調査

2025年3月、東京都台東区にて、10階建ての商業ビルの内壁、床面、外壁の石綿含有建材事前調査を行いました。目視調査、サンプリング、分析検査の結果、床のPタイルと外壁からクリソタイルのアスベストが0.1-5%含有していることが確認されました。

目次

調査概要

調査年月
 2025年3月

調査場所
 東京都台東区

依頼者
 電気設備の改修工事を行う企業様

調査内容

調査対象箇所
 10階建ての商業ビルの外壁

使用された調査方法
 目視調査、サンプリング、分析検査

調査結果

アスベスト含有の有無
 含有あり

分析結果
 含有率:0.1-5%

検出されたアスベストの種類
 クリソタイル

写真

採取前写真

アスベスト調査における検体採取時の画像のひとつで検体採取前の画像

採取中写真

アスベスト調査における検体採取時の画像のひとつで検体採取中の画像

採取後写真

アスベスト調査における検体採取時の画像のひとつで検体採取後の画像

調査のポイント

アスベスト調査とは

近年、建築物の改修や解体工事を行う際には「アスベスト調査」が法律で義務付けられています。
アスベスト(石綿)は、過去に多くの建材に使用されてきましたが、健康被害が懸念されており、事前に含有の有無を確認する必要があります。

今回は、高圧ケーブルの更新工事に関連する建材について、アスベストの有無を確認するための事前調査を実施しました。

調査の背景と必要性

今回の工事では、アンカーの打ち込み、壁面・床面の開口が予定されていたため、該当箇所に使われている建材がアスベストを含んでいるかを確認する必要がありました。

アスベスト含有の有無を証明する書類がない場合は、含有されているとみなして工事をする以外、原則としてアスベスト調査が必要になります。これはアスベスト調査義務化に対応した措置です。
調査の結果次第では、届出や除去作業、封じ込めなど、適切な対応が求められます。

対象建材とアスベストの含有リスク

本件の工事に関わる以下の建材は、アスベストが含まれている可能性があります。

  • 石膏ボード(クロスの接着剤、石膏ボードそのものに含有の可能性)
  • Pタイル(接着剤、Pタイルそのものに含有の可能性)※本件でアスベスト含有
  • 外壁(塗装材、下地調整材に含有の可能性)※本件でアスベスト含有

調査の流れと分析結果

今回の調査では、以下の流れで実施しました。

  1. 現地調査による対象箇所の確認
  2. 対象建材の検体採取
  3. 採取箇所の補修
  4. 専門機関でのJIS規格に準じた層別分析

分析結果(対象箇所:床)

4箇所採取した内、床面のPタイルの分析結果は以下です。

  • Pタイル(乳白色):アスベスト含有【あり】(※含有量: クリソタイル0.1〜5%)
  • 接着剤(黄色):アスベスト含有【なし】
  • 塗床(青色):アスベスト含有【なし】
  • 下地(ライトグレー色):アスベスト含有【なし】

※分析結果は層ごとに報告されるため、複合的な建材においても正確な判定が可能です。

現地調査の特記事項と対応

今回の案件では、ご担当者様のお立会いが難しく、スタッフ単独での調査となりました。
事前に調査対象箇所をご相談いただければ、専門スタッフ単独での対応も可能です。

まずはお気軽にご相談ください

「アスベストが使われているか不安」「調査の流れがわからない」「費用の目安を知りたい」など、どんな小さなことでも結構です。

アスベスト調査に関する疑問や不安を解消するために、無料相談も承っています。
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ライター情報

アスベストバスターズ編集部は、アスベスト調査・除去に関する専門的知識を提供する編集チームです。
読者が直面するかもしれない問題に対処し、安全な作業環境を保証するための実用的なアドバイスと正確な情報を提供することを使命としています。アスベストバスターズ編集部は、アスベスト関連の最新情報を分かりやすく解説し、読者に信頼される情報源であり続けることを目指しています。

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